Q.印象に残っているバレンタインの思い出があれば教えてください

朝、学校に着くと、上履きを取るときに下駄箱の奥の方をちらりと確認し、
教科書を入れる振りして、机の中に異物がないか探ったりしていたバレンタインの日。あれは中1のときです。

放課後の学校で待てど暮らせど、後ろ手でチョコを持って頬を赤らめながら近寄ってくる女の子は現れず、
バレンタインは今日じゃなかったんだと自分に言い聞かせながら、家に帰ったんです。

マンションの郵便受けを開けると、見慣れない包みがはいっていました。
なんだろうこれは。チョコでしたそれは。
でも、それがなにを意味しているのかよくわかりませんでした。
今日はバレンタインではないし、宛名もなかったから。

家に入り、母親に郵便受けにチョコがあったけど、これなんだろうと聞きました。

「あら、わたしがさっき買い物から帰ってくるときにあなたの学校の女の子がウチの前にいたわよ。その子がくれたんじゃない。お母さんは知らない子だったけど。」

ピーピーピー。
僕の頭の中にはきっと処理能力の限界を示す電子音が鳴っていたはず。
でも次の瞬間、チョコをもらったことを母親に知られた恥ずかしさで、
こんなチョコいらねーやい!甘いのなんてきらいだし!僕んじゃないよ!なんだ、太らせるつもりか!豚か?豚にする気なのかー!こんなものー!絶対食べないからなー!
と、まくし立てて、チョコを放り投げてしまったんです。

それはガラス製の小さなお皿に入ってるミント味のチョコでした。
結局、それを食べることはなかったのでどんな味かはわかりません。
きっと思春期の八方塞がりな状況で食べるには、あまりにも刺激の強い味だったんだと想像します。

そして、その後もチョコをくれた子は僕の前には現れず、
20年近く経ったいまでも誰がくれたのかわからないままです。

もしこのエントリーの内容に心当たりのある宮崎あおい似(もしくは吉高由里子似)の女性がいらっしゃいましたら、
どうかコメント欄にミント味のチョコをそっと置いていってください。

※このエントリーは、ザ・インタビューズからの転載です

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