テレビCMって本来の目的は宣伝であり、広告なのだけれど、
その目的以上に力を持っているものがあって、それはもう作品と呼んでもいいと思うし、
2時間の映画より15秒のCMのほうが残ることがあるって、すごいことだと思う。
人の心を打つのに時間なんて必要ないんだ。

ということで、大げさではなく、自分の人生に影響を与えたCM5本を紹介。



HITACHI「coccoとブラックジャックのCM」

この組み合わせを考えたひと、すごい。
はじめて観たとき、なんのCMかわからないまま画面に釘付けになったことを覚えています。



公共広告機構「黒い絵」

公共広告機構って正直なにをしている団体なのかさっぱりわからないけど、
このCMをつくっただけで今後30年くらいはなにもせずにぽけーっとしていても許してあげてほしい。
公共広告機構のCMは良いものが多いですね。



プロバイダーZERO「Don't Spend Money」

映像の勉強していた二十歳くらいのときにやっていて衝撃を受けたCM。
いまみてもかっこいい。ビデオに録ってスロー再生とかして研究してたなー。
これで多田琢やTUGBOATを知ったんだと思う。

数年後に同じTUGBOATが手がけたDocomo2.0のキャンペーンはこれの流れを汲んでいたけど、
あれはキャンペーンの中身がカスカスだったので大コケした(と思う、たぶん)



キューピーハーフのUFOが出てきて少女が浮くCM

キューピーハーフはどれもいいんだけど(最近の福山シリーズはそんなにすきじゃない)、
一番好きなやつがどこの動画サイトでも見つけられなかった。(※みつけてもらいました!)
変な形をした建築がたくさん出てきて、UFOがでてきて、海辺の少女が少し浮くっていうCM。
明るい色彩のものが多いゴールデンタイムのCMの中で、
色彩も雰囲気も暗めなこのCMは異彩を放っていて、意味不明だけどものすごく印象に残ってる。
キューピーのクリエイティブはすばらしいです。秋山晶、さいこう。ハーフはいまは服部一成さんだったと思う。
CMヒストリーになぜか昔のハーフがない!



サントリーオールド「父の状況編」その他

何度観てもいい。完璧すぎるよ。
ディレクターは高田雅博という人で、どうやら公共広告機構の「黒い絵」も同じひとらしい。
知らないひとだったけど、海野チカ原作の映画「ハチクロ」の監督だった。
このCMへの暑苦しい思いは、以前このブログで書いたのでみてみてください。

* * *


さよなら、パパ。さよなら、チェリードーナッツ。


ようこそ。ぺこり。


リュック編。うそだよ。


おやすみ編。うそだよ。


愛される編。ほんとだよ。

---

ディレクターは安藤隆。サン・アドのひと。サントリーのウーロン茶とかやってたひと。
ナレーターは綾波レイ(林原めぐみ)なんだね。
女の子が気になるけど調べなかったよ。
だってこういうCMで気になる子を調べると大抵がっかりするからね。

村田製作所



▲Mr.Children「365日」 NTT東日本のCM



▲1番をつないだやつ


以前にも書いたんですけど、サントリーオールドのCMが好きなんです。
完璧なんですよ。なにもかもが。

音楽のゆるやかなテンポ。
書かれたんじゃなく、そこに在ったかのような台詞。
計算された演出とカット割り。
絶妙なキャスティング。
商品が出てくるタイミングと印象づけ方。

でも何度も何度も繰り返しみて、ひとつだけ落とし穴をみつけてしまいました。
正確には落とし穴じゃないんです。
僕だったらこうしたいなってことなんです。

まずは、三作を一度みてください。


▲1作目「父の上京」


▲2作目「父の誕生日」


▲3作目「娘の相手」


もうおわかりですね?
わからない?(このダボハゼどもが!

おっと。では説明させていただきますね。

2作目で娘が父親にグラスをプレゼントしてますね。
箱に入っている。数は二つです。
前提としてこの家には母親がいない。父と娘が二人で飲むための数です。


続いて3作目です。
娘の結婚相手が挨拶にきます。
父親の「いやなやつなら一発殴れたのにな」と娘のほっとした表情に涙を流してる場合じゃありません。
最後のシーン。三人でウィスキーを飲んでます。
グラスは3つ。2作目で娘が父にプレゼントしたのと同じものです。

ひとつ増えてるー!!!

実は増えてることが問題ではないんです。
三人が同じグラスを使っていることが問題なんです。

娘と結婚相手が同じグラスを使い、結婚相手にそのグラスを手渡すのは父親。
そして父親だけがふたりとは違うグラスを使っていた方が、父親の寂しさや複雑な心情を表現できるじゃないですか。

二作目で乾杯のときにグラスをぶつけないことで、二人の距離感をみごとに演出した人が、
なぜここに気づかなかったんですか?

ばっきゃろー。撮り直しだ!いますぐ撮り直せ!
こっちはカット割りを覚えるくらい見てんだ。全部、わかっちゃうんだぞ!(最近気づきました)

このシリーズ、続きはあるんだろうか。
僕なら、結婚式のシーンをいっさい使わず、引き出物の袋を脇に置き、
礼服でウィスキーを飲む父親で4作目を撮ります。撮らせろ、サントリー!


ということで、娘がほしいです。
いや、伊藤歩がときどきウチに帰ってきてくれれば、それでいいです。


▼サントリーオールド
http://www.suntory.co.jp/whisky/old/

▼タイマーズ「タイマーズのテーマ」など
タイマが大好き〜


▼「雨あがりの夜空」fuji rock 2004
こんな夜に お前に乗れないなんて


▼「IMAGINE」
天国はない ただ空があるだけ


▼忌野清志郎×矢野顕子「ひとつだけ」
僕のこと 忘れないでほしいよ ねえお願い

つづき

施設の職員が昼休みに遊んでいるものなのか、ダンボールに一式入っていたらしい。
僕らは誰もいない屋上でキャッチボールをした。グローブがパーンとはじける音が気持ちよかった。
彼はとても楽しそうにしていて、たまにするどいカーブを投げて笑っていた。

日が落ちるまえ、ようやくトラックが来て、ゴミを載せて、僕らの仕事は終わりになった。

最寄り駅まで一緒に歩いた。彼はずっと黙ったままだった。

別れ際、明日田舎に帰るんだと言った。
お金がなくなったから、しばらく田舎でお金を貯めてまた上京すると言っていた。

さっきの、今度観てみるよ、なんて言って良いのかわからないので僕は映画の話をした。
観てみてよ、すごくきれいな景色なんだ。

あれから10年。何度か観ようとしたことはあったけど、そのたびになぜか観られなかった。今回も。

もう名前も忘れてしまったけど、彼は再び上京していまも役者を続けているだろうか。
それと、僕が大暴投して屋上から落下したあの軟球はどこにいっただろうか。

「リバー・ランズ・スルーイット」のパッケージを持ったままぼんやりしていると、探していた中国映画のタイトルを思い出した。

「欲望の翼」ウォンカーウァイ。
みつけたけど、VHSしかなかった。VHSって。

おしまい




【追記】
記事を分割して、日を開けて公開するとアクセス数が上がるかどうかの実験をしてみたのですが、ほとんど効果がないことがわかりました。バタバタしてて間が空きすぎたか…。
このブログを見ている人のほとんどがRSSリーダー経由で見てるってことかも。なるほ。

全然関係ないけど、この「なるほ」っていうのを流行らそうと思っています。
「なるほど」と「ナールホルマティック」のダブルミーニングです。すげぇわ、これ。

TSUTAYAでビデオを借りるときに途方に暮れることがたまにある。
借りたい作品のタイトルも監督名も役者名も忘れてしまったり、
そもそもなんでTSUTAYAに来たのか理由がわからなくなってしまったり。

そういうときにいつもは見ないジャンルの棚をみたりして、懐かしい作品に出会ったりする。

この前もそうだった。
中国映画で人から勧められたものを借りようと思ったのに思い出せない。
その時に店内をぐるぐる当てもなく歩いていて、ひとつの作品に目が止まった。

「リバー・ランズ・スルー・イット」
ブラッドピット主演の映画だ。観たことはない。
でもある人といつか観ると約束した作品だった。

もう10年くらい前のことが、一瞬にしてフラッシュバックした。
そのときのことをひととおり噛みしめて、
今日はこれを借りようと「リバー・ランズ・スルー・イット」のDVDを手に取る。
しかし、ケースのみ。ディスクは空だった。

誰だよ、借りたの。タイミングわりぃーな!!


つづきます

メルモちゃんのオープニングはとてもいい。
でもよく見ると、これ結構ヤバい映像だなー。大人にならないとわからない。

THEサントリーオールドのCMがとてつもなくいい。
「恋は遠い日の花火ではない」シリーズも好きだったけど、
最近の「人生、おいしくなってきた」シリーズがすごいね。

30秒でここまで表現できるものなのか。
なにこの深み。なにこの演出力。
小林亜星の「夜が来る」がまたいいね。

おっさんもいいけど、伊東歩もいいね。
スワロウテイルの女の子がこんなに大きくなって…。

たまらなく娘がほしくなりました。むすめーっ!


▼上京編
「ばれたか」「ばればれだって」のつなぎ方にしびれた


▼誕生日編
乾杯の時にグラスをぶつけないところがとてつもなく良い


※風邪で寝込んで youtube ばっかりみてた…



もうだいぶ前のことなんだけれど、妹の映画に出演した。
映画といっても、学生映画なので機材も家庭用DVだし、音響なしカメラマンなしスタッフなしの小さなものだけど、なかなか楽しかったので思い出づくりとして youtube に載せてみました。

乞食、…おっと放送禁止か、ホームレスな乞食夫婦の話で、
モノクロ、サイレントの7分くらい短い作品です。
音楽といい、テンポといい、チャップリンの短編作品にそっくり。
パクりじゃねーのか?と思ったけど、妹は観たことないようでした。

それでは、はりきってどーぞ。

http://jp.youtube.com/watch?v=5Il1GtuyIGM&fmt=18
※低画質版はこちら

一応、クレジット。
作品名「かわ」
脚本、演出、編集、監督:妹
カメラ:妹と僕
乞食夫婦:嫁と僕
となりの乞食:妹
衣装:自前(これを選んでるときが一番楽しかった)
ロケ地:有栖川公園

JUGEMテーマ:フラッシュ・動画


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